愛媛県の松山商高出身の元プロ野球選手で野球評論家の佐野慈紀さん(47)の講演会が6日、松山市上野町の県生涯学習センターで行われ、約150人が軽妙な語り口に耳を傾けた。
愛媛の高校野球の歴史を振り返る企画展「『野球王国えひめ』の高校野球~栄光の軌跡~」関連企画として同センターが主催。
佐野さんは、控え投手として夏の甲子園で準優勝を経験した高校時代を「どこか逃げ道をつくりながら過ごし、決勝で負けたとき、本気の涙が流せなかった」と振り返る。悔しさをばねに近大呉工学部の4年間で努力を重ねてプロ入りを果たし、近鉄などで主に中継ぎ投手として活躍した。企画展は13日まで(7日は休館)。