愛媛県新居浜市の小学校給食調理場建て替えで「自校方式」継続を求めて署名を集めていた「にいはまの学校給食を守る会」(野村道子会長)が1日、石川勝行市長と阿部義澄教育長に約4730人分の署名を提出した。
 市の学校給食検討委員会が3月、給食センターで一元的に調理する「センター方式」導入を教育長に答申したことを受け、市内の元教諭や保護者らが9月に守る会を立ち上げて署名活動を開始。11月30日までに保育園や幼稚園の職員、保護者らから目標の3000人を上回る署名を集めた。
 1日は会のメンバー8人が市役所を訪ね、石川市長に署名を手渡した。野村会長(81)は「できたての給食を児童が食べられる自校方式を維持するべきだ。児童や親の思いを十分にくみ、結論を出してほしい」と述べ、地元農家の野菜活用や、災害時の炊き出しなどのメリットを説明した。石川市長は「両方式のメリット、デメリットを勘案して判断したい」と述べた。