生前に葬儀の準備や身辺整理をする「終活」を考えるセミナーが15日、松山市大手町1丁目の愛媛新聞社であり、約90人が講演などを通じて遺言書や相続の法律問題を学んだ。
村田葬儀社(同市)主催。講演で吉村紀行弁護士(愛媛弁護士会)は、自筆より公正証書による遺言の方が無効となるリスクが低く、遺族も気付きやすいなど利点が多いとアドバイス。「死後5年経過して、庭の石灯籠から自筆の遺言が見つかったケースもある。財産分けのやり直しや葬式で遺志を反映できない場合もある」と、遺言の存在を伝えることを忘れないよう求めた。