2009年に閉園した愛媛県松山市梅津寺町「梅津寺パーク」跡地の再開発に、道後地区で旅館業などを手掛ける「エイトワン」(松山市)が乗り出すことが8日分かった。17年夏の開業を目指して温泉を備えた宿泊・飲食施設などを整備する方針で、新たな愛媛観光の拠点にしたい考えだ。
 伊予鉄道(松山市)やエイトワンによると、開発予定地は伊予鉄高浜線梅津寺駅の東側区域約1万8千平方メートル。伊予鉄の所有地で、エイトワン側の再開発の前提となる温泉掘削が成功すれば、30年間の賃貸借契約を結ぶ。
 エイトワンは20億円程度をかけ新施設「伊織スパ&リゾート(仮称)」2棟を建設する予定。1棟は100~200人が宿泊できる温泉施設にし、もう1棟は砥部焼の絵付けなどの体験コーナーや農水産物の直売所、飲食店を設けるという。
 線路西側の元遊園地部分は愛媛FCの練習場「愛フィールド梅津寺」になっている。