最新の遍路研究成果を紹介する「四国遍路開創1200年展 空海と弘法大師の時代」が、松山市文京町の愛媛大ミュージアムで開かれている。無料。12月25日まで。
 同大の「四国遍路と世界の巡礼」研究会が主催。弘法大師空海(774~835年)が生きた奈良、平安時代の社会情勢や空海の足跡、同時期の海外での巡礼などを紹介するパネル、遍路絵図といった実物資料など88点を集めた。
 45番札所岩屋寺(久万高原町七鳥)の岩窟から見つかった、細長く薄い板に経典を写した「柿(こけら)経」。現在約1万2000点が確認され、同大で分析が進められている。木片一つ一つに番号を付け、経典、小節まで分類しており、今回は作業の完了した法華経の一部などを見ることができる。