「春節」訪日客 県内にも続々
中国や台湾で旧正月を祝う春節の大型連休を利用した訪日客が、愛媛県内でも増えている。円安を背景に、観光施設は例年以上ににぎわいが見られ、小売店では旺盛な消費意欲に売り上げアップを期待している。
中国東方航空の松山―上海線は利用低迷から、3月末から約1カ月半の運休が発表されたばかりだが、同社松山支店によると、20日の上海発便と23日の松山発便の搭乗率はともに90%超え。「主に中国人の利用」(同支店)で、春節効果が需要を押し上げている。
道後温泉本館でも18日以降、台湾や中国などから観光客が増えた。市道後温泉事務所の中村雅和所長は「感覚的には昨年の春節よりも訪日客が圧倒的に多い。団体だけでなく個人客も増えている」と説明。格安航空会社(LCC)就航による地方への誘客効果、道後温泉本館のミシュラン三つ星評価などが主な要因とみている。