「宇和島の景観 描きたい」東京で映画の製作発表
2016年初夏に全国で公開予定の宇和島伊達400年記念映画「海すずめ」の製作発表が16日、東京都内であった。脚本も手掛けた大森研一監督(40)=愛媛県砥部町出身=や、主人公・雀を演じる女優武田梨奈さん(24)ら関係者が会見し、30日から始まる宇和島市内でのロケに向けて意気込みを語った。
映画は「お殿様」が今も存在する珍しい街・宇和島市が舞台。「市立図書館自転車課」で働き、人々に本を届けている雀が、宇和島伊達400年祭に必要な書物を探し奔走。同課廃止の動きに立ち向かう。
宇和島の歴史とフィクションを融合させた爽やかな青春ムービーに仕上げる予定で、小林豊さんや吉行和子さん、八幡浜市出身の宮本真希さんらが共演する。全編宇和島市で撮影し、海外の映画祭にも出品する方向で調整している。
大森監督は「魅力ある宇和島の景色を映画の武器として描きたい」と語り、宇和島城や段畑など市を代表する景観を取り入れて撮影する考えを示した。主演の武田さんは「台本を読み、良い作品にしかならないという自信がある」とアピールした。