市民団体「伊方原発反対八西連絡協議会(八西協)」の中心メンバーとして40年以上にわたって活動してきた近藤誠さん(10月15日死去、68歳)の追悼集会が20日、愛媛県八幡浜市内で開かれ、県内外から駆けつけた約160人が遺志を受け継ぎ、反原発を訴え続けることを確認した。
 「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」の斉間淳子さん(72)ら長年活動をともにしてきた有志が開催した。広島県出身の近藤さんは瀬戸内海の汚染調査で訪れた伊方町で原発建設計画があることを知り、1971年に移住。地域紙の記者を務めながら、八西協の活動のほか、日本で初めての原発裁判となる伊方1号機設置許可取り消し訴訟(73年提訴)などに関わった。
 「再稼働反対」「廃炉で安心」などのメッセージを書いたポールを走馬灯のように立てた会場で、参加者は思い出を語り合いながら、反原発を一貫して訴え続けた近藤さんの人柄をしのんだ。