粉飾決算問題でJリーグから制裁金などの処分を受けた愛媛FCは13日、株主総会と取締役会を開き、亀井文雄社長(60)ら役員8人が退任し、後任に元日本サッカー協会常務理事で現県サッカー協会会長の豊島吉博氏(64)が就任する人事を決めた。
 佐伯真道前副社長はクラブに残り、社長付特命担当に就く。愛媛FCは、県内企業や県などに役員派遣を含む人的支援を要請している。
 松山市内で就任会見を開いた豊島社長は「大変な中での再建となる。これまでに培ったノウハウ全てを尽くし、愛媛FCの発展を通して県民にスポーツ文化を広めていきたい」と抱負を述べた。
 豊島社長は、不正が起きた背景を「組織や役員、事務局体制が脆弱(ぜいじゃく)だったのが大きな要因」と分析。再発防止策として、経理担当が所属する総務課の上に事業管理部を設け、チェック体制を強化するほか、行政や企業との連携アップを目的に「地域連携課」を新設するなど組織改編に着手する。