「伊方原発の再稼働反対」不採択 八幡浜市議会
八幡浜市議会(16人)は19日の本会議で、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)を再稼働させないよう国や県に求める請願2件を採決し、賛成少数でいずれも不採択とした。
請願は「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」(斉間淳子代表)と「平和と民主主義をめざす全国交歓会」(大阪市、山川義保代表)が提出。18日に市議会総務委員会が採択していた。
19日の本会議では、延べ6人が賛成、反対双方の立場で討論。「再稼働をせず、廃炉にすることが一番安全」(遠藤素子氏)「(伊方原発は)雇用の場となっている」(宮本明裕氏)などの意見が出た。議長を除く起立採決で「女の会」の請願は賛成6、反対9、「全国交歓会」の請願は賛成7、反対8でそれぞれ不採択になった。
傍聴した斉間代表は「悔しいが、6人が賛成してくれたことは心強い。9月定例市議会に向けてあらためて請願を提出したい」と話した。四電担当者は「市議会の採択結果にはコメントする立場にない」とした。