「ボクは坊さん。」10月公開 今治ロケ市民も参加
24歳、ボクは突然、住職になった―。四国霊場57番札所栄福寺(愛媛県今治市玉川町八幡)の白川密成住職(38)が、自らの体験をつづった人気エッセーを映画化した「ボクは坊さん。」が10月下旬から、全国で公開される。俳優伊藤淳史さんが主演し、浜田岳さんや山本美月さん、イッセー尾形さんらが共演する。
愛媛新聞社などでつくる製作委員会が製作。配給する映画会社ファントム・フィルムによると「ALWAYS 三丁目の夕日’64」で監督助手を務めた真壁幸紀氏の長編監督デビュー作で、スタッフもALWAYSシリーズのベテランがそろう。撮影は2014年11月までに終了。高野山と並び栄福寺や今治市内が主要ロケ地になっている。
白川さんは「見慣れた農村の風景や寺の儀式が美しく撮られており、エキストラで参加した何百人もの今治市民が盛り上がっているのを見てうれしかった」と語り「地元の人はもちろん、お坊さんと接する機会が少ない都会の若い人に映画を見てもらい、お坊さんも泣いたり笑ったりしながら生活していることを知ってほしい」と期待している。