愛媛県東温市志津川の北吉井小学校で16日、生産地から食卓までの距離と食材の重さを掛けて算出する「フードマイレージ」を、ゲームや給食を通して学ぶ出前授業があった。5年生約80人が、新鮮な食材が手に入り、輸送時の二酸化炭素排出も少なく環境に優しい地産地消について理解を深めた。
 児童は、愛媛大大学院理工学研究科の松村暢彦教授が考案した「フードマイレージ買い物ゲーム」を体験。愛媛と大阪の70年代と現代の家族という設定でグループに分かれ、産地や値段が異なる食材カードの中から夕食に必要なものを選び、産地ごとに日本地図の上に貼っていった。
 ゲームを通し、徒歩や自転車で行ける範囲に商店街があった70年代は、買い物をすれば自然と地産地消になっていたが、現代では意識して食材を選ばないと地産地消につながらないと学んだ。