版画と詩作に励んでいる愛媛県西予市野村町野村の障害者支援施設・障害児入所施設「野村学園」の園生が手掛けた版画詩「どろんこのうた」の2015年版カレンダーがこのほど、完成した。今年も園生が独特の感性で切り取った日常生活などを表現している。
 学園によると、どろんこのうたは約40年前に詩や絵を粘土板に描いたのがきっかけ。1977年から版画詩のカレンダーを製作しており、現在は25人が月1回ほど版画作りに取り組んでいる。
 2015年版は、よりすぐりの7作品を掲載。「今年まけました ソフトボール3位 よっしゃ 来年ゆうしょうする」(滝本学さん)「せみがないている 外があついです 風がやんでいます」(松川光さん)「2020年 東京オリンピック あ、そのことかいとこ」(中尾幸久さん)といった季節感や普段の行事などをつづった。