「とうどうさん」健康願い 残り火で餅も楽しむ 西条
家庭の門松やしめ飾りなどを一緒にはやす(燃やす)正月の伝統行事「とうどうさん」が16日、愛媛県西条市三芳の河北保育所であり、園児約130人が大きな円すい形のとうどうさんの残り火で焼いた餅を食べて、この一年の健康を願った。
伝統行事体験を通じて子どもたちに昔の人の知恵を学んでもらおうと、河北保育所と隣の燧洋幼稚園が地元の三芳校区老人クラブ連合会の協力を得て毎年交互に実施。今年は9日に高さ約3.5メートル、直径約3メートルのとうどうさんを作った。
16日は燧洋幼稚園の園児約40人も参加。連合会メンバーらが火を付けると、子どもたちは歓声を上げながら勢いよく立ち上る炎を見守った。火勢が弱まると、子どもたちは職員らが焼いた餅を「おいしいね」と談笑しながらほお張っていた。