10年分のありがとう―。愛媛県伊予市双海町上灘の久保地域で手作りみそを長年造り続けてきた主婦らでつくる「穂樽(ほたる)の里グループ」が24日、大感謝祭「うどんとみそまつり」を開催する。支えてくれた地域へのお礼を込めて開く約10年ぶりのまつりを前に、メンバーはみそのパック詰めなど準備に精を出している。
 久保地域では約30年前、主婦約15人が「あじさいグループ」を立ち上げ、久保公民館で大豆やこうじなど地元の素材を使った無添加のみそを盛んに造っていた。公民館の建て替えに伴い、県道沿いに土地を借りて1997年に「穂樽の家」を建て、穂樽の里グループが発足した。
 最近は年2回程度、約500キロ製造し、郵便局のふるさと小包やシーサイドふたみ(同市双海町高岸)、地元のいりこ店で販売。まつりは2003、04年に穂樽の家で開いていたが、発足当時に8人いたメンバーが5人に減少し平均年齢は75歳以上となり、開催が途絶えていた。
 会場は久保公民館近くの穂樽の家で、24日午前10時~午後3時(雨天決行)。当日は合わせみそ1キロ500円、いりこみそ180グラム200円など。前回、2日分を1日で売り上げ、夜に慌てて仕込んだという「ほたるうどん」や、手作りこんにゃくの実演販売、農産物の直販などもある。