江戸時代の1791年、悪病退散などの御利益を受けて以来、金刀比羅宮(香川県琴平町)に毎月の参拝を続けている愛媛県松山市窪野町。225年記念として2月末、6~83歳の42人が同宮を訪れ、先祖が受けた御利益のお礼をし、町の繁栄を祈願した。
町総代の二神学さん(79)、中川重美さん(83)、権名津卓久さん(68)によると、1791年夏、窪野町一帯で流行した悪病で多くの人が亡くなり、田も荒れたという。庄屋らが金刀比羅宮に赴き悪病退散や五穀豊穣(ほうじょう)を3日連続で祈願。悪病は収まって地区は救われ、それ以来、住民が順番で毎月の「金比羅代参」を続けている。