平安後期からの武将にスポットを当てた企画展「武将―軍記物語とその実像」が、愛媛県今治市旭町1丁目の河野美術館で開かれている。絵巻や書簡など市指定文化財19点を含む館蔵品約40点を展示。名将のヒーロー像と日常の姿を同時に伝え、歴史ファンらを楽しませている。3月31日まで。
 老中を務めた松平定信の発注で指示書きも残る1811年ごろの「平家物語下絵小図絵巻」、名場面を凝縮した江戸前期の伝土佐光起筆「源平合戦図屛風」など見応えある作品が多数。年月日が特定され珍しいという豊臣秀吉らの書簡も並ぶ。