炭窯完成、さあ火入れ 鬼北・日吉地域 有志7人が製作
愛媛県鬼北町日吉地域に伝わる炭窯文化を守ろうと、有志7人による「鬼北炭焼き会」が同町日向谷の山沿いに造っていた炭窯がこのほど完成した。20日は地元の小学生らを招き、初の火入れをした。
炭窯造りの技術を後世に継承するため、同会が10月に県の森林環境税活用事業補助を活用し製作に着手。住民から借りた土地に、地元で採った原木のカシで土台をかたどり、高さ1.2メートル、奥行き3.5メートル、幅2.4メートルの窯を仕上げた。
火入れには、日吉小学校(同町下鍵山)の3、4年13人と町職員ら計約20人が参加。安全祈願の後、早速作業に取りかかった。内部に次々とまきを入れ、煙突から上がる煙が大きくなると、子どもたちは驚いた表情。「中の様子はどうやったら分かりますか」など質問し、興味津々だった。