観音水はそうめんだけじゃなく、そばにも合う? 全国名水百選の観音水を使ったそうめん流しが有名な愛媛県西予市宇和町明間地区で、住民がそば打ちの挑戦を始めている。自慢の水を使うのはもちろんのこと、原料のソバも地元産にこだわっており、「そばで地域を盛り上げたい」と意気込んでいる。
 取り組んでいるのは、住民でつくる「そば、わさびの里研究会」(西谷博志部長、13人)。「観音水とそばを合わせるとうまいんじゃないか」(西谷部長)と、市の交付金を活用してスタートした。
 ただ、60代男性を中心にしたメンバーは、全員素人。そこで、そばどころの大分県豊後高田市や伊予市の中山地域に出向いたり、動画を見たりして研究を重ねた。ソバも今夏から試験的に明間地区内の40アールほどで栽培した。
 完成した「観音水そば」は、つなぎに強力粉を2割入れる「二八そば」。使用した観音水は、鍾乳洞からの湧き水で年間を通して水温14度前後。地区外からも飲用水のほか、料理などにも愛用されている。