飲食店経営者らに防火意識を高めてもらおうと松山市消防局や県警など約40人は7日夜、松山市中心部の雑居ビルで抜き打ちの立ち入り検査を実施した。
 秋季火災予防運動(9~15日)に合わせ、雑居ビルが集中する同市二番町、三番町で毎年実施している。
 8~9人のグループに分かれた消防署員らは、飲食店の営業が始まった午後7時ごろ同市河原町の東消防署城東支署を出発。店舗の厨房(ちゅうぼう)の使用状況や避難器具の管理を確認し、たまった油に引火する恐れがあるダクト周辺の清掃や消火器取り扱い方法の周知を指導していた。避難経路となる階段や廊下に障害物がある店舗では撤去するよう命令した。
 市消防局によると、立ち入った23ビルで、計21店舗に命令・指導を行った。