今年から新たな祝日となった「山の日」(8月11日)を前に山岳での救助技術を高めようと、愛媛県の四国中央署は9日、四国中央市三島中央5丁目の同署で訓練を行い、担当の署員12人が赤石山系での遭難事故に備えた。
署員は高さ約16.6メートルの庁舎屋上から壁伝いに降下。県警山岳警備指導員らから「両足を肩幅いっぱいに広げて」「上半身は壁面と平行になるように」とアドバイスを受け、右手でザイルを強く握ったり緩めたりして調整しながら、慎重に降りていった。
署によると、新居浜市別子山も含む管内の山岳遭難は、2015年の年間4件に対し、16年は9日までに3件発生している。