大型の台風19号は13日午後には四国地方に上陸するおそれがあり、午後0時半現在、愛媛県内全域が風速25メートルの暴風域に入った。
 久万高原町災害対策本部などによると、午前9時ごろ、同町露峰の女性(88)が、自宅の隠居から母屋へ移動中、風にあおられて転倒し、足の骨を折るけが。四国電力によると、新居浜市と松山市、久万高原町で最大1363戸が停電し、午前11時現在、新居浜市大島と松山市窪野町の計108戸が停電中。
 県災害警戒本部のまとめによると、午前11時現在、愛南町や四国中央市など東中南予の10市町で計108世帯134人が自主避難している。西条市は1093世帯2161人に避難準備情報を出した。
 公共交通機関は運休や欠航が相次いでいる。
 JR四国によると、予讃線特急は午前7時37分から上下線で運転を見合わせ、普通列車も運転を見合わせている。予土線は午前10時18分宇和島着の普通列車を最後に運転を見合わせている。
 松山空港発着便では、全日空中部線の2便、日本航空伊丹線の2便、日本エアコミューター福岡線の2便が欠航。成田を結ぶジェットスターの5便、関西空港を結ぶピーチ・アビエーションの2便、上海を結ぶ中国東方航空の2便も欠航した。
 八幡浜港や三崎港から大分県に向かうフェリーや、今治市と島しょ部を結ぶ高速船・フェリーは全便欠航が決まっている。
 松山地方気象台は午前11時27分、県内に大雨洪水暴風波浪警報を出し、土砂災害や低い土地の浸水や河川の増水、高波などへの警戒を呼び掛けている。