特別展「『坊っちゃん』とその時代」東京理科大
東京都新宿区の東京理科大近代科学資料館で23日、特別展「『坊っちゃん』とその時代―明治期の科学者と夏目漱石の交友を探る」が始まった。小説「三四郎」に描かれた光線の圧力測定実験を昔の器具で再現するなど、ユニークな展示で興味を引いている。
小説「坊っちゃん」の主人公が理科大の前身・東京物理学校を卒業し松山の中学に赴任した縁で、理科大イメージキャラクター「坊っちゃん」「マドンナちゃん」が昨年10月「まつやま応援大使」に就任。これを機に、理科大創立者と親交のあった夏目漱石に焦点を当てた特別展を初企画した。
漱石が生涯過ごした場所▽「坊っちゃん」の時代▽教え子の物理学者▽文学作品中の科学―の4部構成で、漱石関連資料を収蔵する各地の施設から、科学とのつながりを示す資料を幅広く集めた。