大王製紙(愛媛県四国中央市、佐光正義社長)は27日、2012年5月から休止している川之江工場(同市妻鳥町)を再開させ、家庭紙生産に移行する計画を発表した。約210億円を投資して最新設備を導入し、18年度中の稼働開始を目指す。同社の県内工場では、11~13年に三島工場(同市三島紙屋町)のパルプ生産設備改造などに約100億円を投じて以来の巨額投資となる。
 大王によると川之江工場で生産するのはティッシュペーパー、トイレットペーパーなどで、月間生産能力は約4500トン。稼働後の大王グループ全体の家庭紙生産量は約2割増える見通し。数十名規模の生産態勢で、新規採用も計画する。