4月3日廃止の九島フェリー、感謝の切符作製
ありがとうの気持ちを込めて―。愛媛県宇和島市九島の島民でつくる九島地区地域づくり協議会が、4月3日の九島大橋開通後に廃止となる九島フェリーの記念切符を作製した。2000部を発行し乗客に配布している。
九島フェリーは、えひめ南汽船が運航し宇和島新内港と九島を1日9往復便で結ぶ。通勤や通学などで利用され、長く島民らの生活を支えてきた。
デザインを担当したのは、地元の巻き網漁師の男性。学生時代に大学で漫画を専攻した経歴と漁師ならではの視点を生かし、九島大橋を背に運航する九島フェリーを描いた。通し番号や本物の切符のように切り取り線を入れるなど細部にもこだわった作りになっている。
宇和島新内港の切符売り場で、九島行き切符を購入した希望者に配布中。同協議会は「最後の思い出に」と乗船を呼び掛けている。