国立波方海上技術短期大学校(吉田宗弘校長)の卒業式が14日、愛媛県今治市波方町波方の同校であり、19~31歳の79人が内航船員として一歩を踏み出した。
 同校は、航海と機関運転の両技術を学ぶ2年制の海技士教育科海技課程専修科を設置。1年3カ月の座学と9カ月の練習船航海実習を行う。卒業時に4級海技士の受験資格が得られる。
 式には学生、保護者ら約200人が出席。吉田校長が「2年間学んだ知識と技術を持って、いよいよ日本の海上物流の第一線に活躍の場を移す。毎日の積み重ねを忘れず、一生懸命努力してほしい」と式辞を述べた。
 卒業生代表の鹿糠祐太さん(25)=秋田市出身=が「日本の海運を担うべく、高い志を持ってまい進する」と決意表明。卒業生は出航時に使う「ごきげんよう」の掛け声とともに一斉に制帽を頭上に投げ、門出を祝った。