愛媛県内のほとんどの高校や中等教育学校、特別支援学校で1日、卒業式があり、約1万2000人が思い出の学びやから巣立った。
 松山市持田町2丁目の松山東高校では351人が門出を迎えた。藤田繁治校長は式辞で「貴重な出会いや体験が心の中で光をともしそれぞれの人生を支えてほしい」と激励。82年ぶりとなった昨春の選抜高校野球大会出場に触れ「バックスクリーンに向かって、ともに歌った校歌は一生忘れない」と語り掛けた。
 卒業生代表の生徒(18)は恩師や友人と過ごした3年間を振り返って「東高だから経験できた一期一会。一つ一つの出会いを慈しみ、精いっぱい生き抜くことを誓う」と力強く答辞を述べていた。