四国乳業(三好晶夫社長)は16日、愛媛県東温市南方の同社で臨時株主総会を開き、21億2051万円の資本金を3億1000万円に減額することを決めた。約18億円の減資分で累積赤字を解消し、財務改善を図る。
四国乳業は少子化に伴う学校給食用牛乳の販売量減少に加え、競合他社との価格競争も激化。生産者団体を親団体に持つため生乳の仕入れ原価抑制が難しいことも影響し、累積赤字が2014年3月期には20億円程度まで膨らんでいた。
同社は15年3月期まで4年連続の赤字決算だったが、14年の坂出工場(香川県)閉鎖をはじめ、コスト削減や営業強化を通じて赤字幅の圧縮効果が出ていた。