JA西宇和は30日、愛媛県八幡浜市江戸岡1丁目の本店で「明日の果樹を語る会」を開き、県選出国会議員や地元の県議らと産地維持に向けた担い手確保や品質向上への課題について意見交換した。
 県農協中央会や管内の自治体担当者らも出席し、約80人が今後の農政について議論。JA担当者が主力である温州ミカンの生産状況を説明し「担い手は減っているのに、生産量はそこまで落ち込んでいない。農家が規模を拡大しているからだが、その努力もめいっぱいだ」などと労働力確保に向けた抜本的な対策の必要性を指摘した。
 高温多雨の影響で2015年産温州ミカンは果皮と果肉に隙間ができ、品質低下を招く「浮き皮」が多かったとの報告もあり、県などに温暖化に対応した品種改良を求める声が上がった。