八幡浜フェリー衝突、会社を特別監査 四国運輸局
九四オレンジフェリー(愛媛県八幡浜市)のフェリー「おれんじ四国」=2918トン、脇水敏也船長(54)=が19日に八幡浜港出航直後に強風で流され、対岸のクレーンに衝突した事故を受け、国土交通省四国運輸局は27日、海上運送法に基づき同社を特別監査した。
同局宇和島海事事務所の運航労務監理官2人が午前9時20分ごろ、八幡浜市沖新田の同社事務所を訪れ、社が安全管理規定で定めた内容に基づき運航していたかどうかを約3時間45分にわたって調べた。監査後、監理官は「風速など当時の記録や安全教育の状況などを確認した。船長と社で運航前の情報共有はできており、事故時の乗客の安全確保も速やかだった」と述べた。
四国運輸局によると、違反は認められなかったという。今後、船舶も特別監査し、船長ら乗組員の聞き取り調査などを踏まえて再発防止の観点から処分を検討するとしている。