四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働の是非を問う住民投票実施に向けて署名活動を行っていた八幡浜市の市民グループ「住民投票を実現する八幡浜市民の会」は18日、住民投票条例の制定を大城一郎市長に本請求した。大城市長は地方自治法に基づき、20日以内に臨時議会を招集して条例案を議案として提出する。市議会関係者によると、臨時議会は28日に招集され、条例制定の可否を判断する見通し。
 大城市長は2015年9月2日に伊方3号機の再稼働を条件付きで了承している。大城市長は市役所内で取材に応じ「住民投票(を実施すること)に関しては消極的だ」と述べ、条例案の提出時に反対意見を付ける方針を示した。
 請求後、同会は市役所で記者会見を開き「(臨時議会前に開かれる)市議会協議会で住民投票の趣旨を説明し、賛同いただくようお願いする」とし、条例制定を市議に呼び掛ける考えなどを説明した。