中国四国百貨店協会が18日発表した2015年の愛媛県内百貨店2店の合計売上高は、489億4131万円(前年比3.2%減)で、13年連続で前年を下回った。消費税増税前の駆け込み需要で売り上げが急増した前年の反動や、天候不順の影響で売上高全体の3割を占める衣料品が苦戦したことが響いた。
 同協会は「消費は後半にかけて良くなったが、大雨や暖冬の影響を受け、年間を通じて衣料品の売れ行きが悪かった」と分析した。
 14年に高級時計や貴金属などの駆け込み需要があった反動で、3月は25.2%減にまで落ち込んだほか、高価格帯の秋冬衣料の販売も低迷した。一方、食料品は物産展が好調で、雑貨は新店効果があり、それぞれ堅調に推移した。
 16年の見通しについて、同協会は「17年の再増税を前に、後半にかけて高額品などの駆け込み需要が想定される。十分に取り込めるよう仕掛けを考えたい」としている。