四国電力は14日、テロなどに備え、愛媛県の伊方原発3号機の特定重大事故等対処施設(特重施設)の設置許可を国の原子力規制委員会に申請した。原子炉格納容器の圧力を下げるフィルター付きベントや、中央制御室が使用不能になった場合の緊急時制御室(第2制御室)など5設備を2019年度に完成させる予定。
特重施設は既設の安全対策設備のバックアップで、規制委が新規制基準に基づき設置を求めていた。設置は工事計画の認可から5年間の猶予があり、伊方3号機が15年7月、新規制基準に適合していると判断された審査書に特重施設は盛り込まれていなかった。工事計画などは規制委で審査が続いている。