和田重次郎ミュージカル アラスカで新たな交流
米アラスカ州で昨年5月、愛媛県松山市出身の冒険家・和田重次郎(1875~1937年)の一生を描いたミュージカルをみかん一座(戒田節子座長)が上演し、20世紀初頭にトレール(雪道)開拓や金鉱発見などで重次郎がアラスカ発展に寄与したことを紹介した。その後、現地の顕彰会に反響が寄せられ、重次郎が作製を依頼したとみられる地図が発見されたほか銅像の建立も決まるなど、文化交流の成果が形となって表れ始めている。
アンカレジ公演後、同市の50代男性から「重次郎の名前の入った地図を持っている」とアラスカの重次郎顕彰会に連絡が入り、同会のトニー中沢会長(66)と公演で国際コーディネーターを務めた太成学院大の松浦宏之准教授(58)が確認した。
重次郎が犬ぞりで州南西部アイディタロッド鉱山までのトレールを開拓したことで物流の拠点として栄えた州南部のスワード市では、銅像建立計画が進み、8月に式典を予定している。