伊方原発1号機、廃炉か延長か 近づく「原則40年」
四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働が今春以降に見込まれる一方で、伊方1号機は今年9月末で運転開始から39年を迎え、法律で定められた運転期間「原則40年」が視野に入る。廃炉にするのか、運転延長するのか四電は2016年度上半期中に決定する方針で、その行方に注目が集まる。
東京電力福島第1原発事故後に改正された原子炉等規制法で、原発の運転期間は原則40年に制限され、規制委が認可した場合のみ最長20年間、延長稼働できる。延長申請は運転40年を迎える1年3カ月前から1年前までに行う必要があり、伊方1号機の期限は16年6月30日~9月30日となる。
原子力規制庁によると、運転延長の場合は原子炉圧力容器の劣化状況などを四電が特別点検した上で、40年を迎える17年9月30日までに「運転を延長しても支障がないか判断する」という規制委の審査に合格しなければならない。加えて、伊方3号機と同様に新規制基準の適合性審査に合格する必要もある。