えと羽子板「申(さる)」コミカルに 松山・田中さん
好奇心いっぱい人生を楽しむでござる―。来年のえと「申(さる)」の羽子板作りに愛媛県松山市別府町、羽子板作家の田中安子さん(67)が精を出している。
田中さんはえとをモチーフにした羽子板を40年ほど前から毎年制作していて、ことしはNHK連続テレビ小説「あさが来た」からイメージを膨らませデザインした。
古い布やちりめんを使い、主人公のお付き、うめ役の友近さん(松山市出身)らに見立てた3匹のサルを登場させた。「見ざる聞かざる言わざる」とは正反対の、何事にも興味津々で見て聞いて世の中にもの申すサルたちをコミカルにも愛らしく表現している。9月から作業を始め、現在約50本を作り終え、これから最後の追い込みに入る。1月下旬までに100本ほど仕上げる予定という。