生名島を経由する高速船 因島の商業施設に寄港開始
土生商船(広島県尾道市因島土生町)は1日、愛媛県上島町生名の立石港経由で土生港(尾道市因島)―三原港(同県三原市)間を運航する高速船について、尾道市因島田熊町の商業施設「因島モール」敷地内に新設された桟橋への寄港を始めた。1日12往復のうち10往復が寄港し、立石港からの所要時間は片道6~7分。初日から上島町民らが買い物に下り立った。
因島は上島町の経済圏で、モールに買い物に行く町民も多い。しかし、上島町と因島を結ぶ航路の多くが発着する土生港からは2キロ以上あり、車のない住民はバスを乗り継ぐ必要があった。
桟橋は立石港と重井港(因島)の間に位置。土生商船と、モールに出店しているスーパー「ハローズ」(岡山県早島町)、ホームセンター「ユーホー」(広島県福山市)が共同で建設し10月に完成した。
1日、開港式典があり、土生商船の弓場丞社長が「上島町を含め、住民の利便性が向上し、経済活動の活性化にもつながる」とあいさつした。