愛媛県四国中央市は30日までに、市営の特別養護老人ホーム「萬翠荘」(中之庄町)と養護老人ホーム「敬寿園」(金田町金川)の両施設をまとめて民間移譲する方針を決めた。移譲は2017年4月で、一括運営できる事業者を募る。
1970年開設の敬寿園は老朽化が進んでいるとして、市は市内の別施設への機能移転を求めている。萬翠荘の施設は無償譲渡、土地は10年間無償貸与。2施設とも利用者を移譲後も引き継ぐ。
一括移譲の方針を決めた理由について市は「養護老人ホームは市が入所させるかどうかを決める施設で、運営母体が変わっても施設の性格に影響は出ない。2施設間の連携も取れる」と説明している。