青色発光ダイオード(LED)の発明で2014年にノーベル物理学賞を受賞した米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授(61)=愛媛県大洲市出身=が19日、松山市文京町の愛媛大で学生や市民ら約300人を前に講演し「チャンスがあればどんどん海外へ出てほしい」と若者へメッセージを送った。
 中村教授は、大学卒業後に民間企業に就職し、赤色LEDの研究を続けた10年間が一番苦労したと回顧。市販の装置を1年半にわたって改良し続け、休日返上で実験を繰り返したと青色LED研究の経緯を紹介し「若いときの苦労が後に役立った」と述べた。