愛媛県松山市花園町の河原医療大学校で5日、認知症サポーターの養成講座があり、看護学科と歯科衛生学科の3年生約100人が正しい知識や関わり方の心構えを学んだ。
 講師の西条市子育て支援課長の近藤誠さんが、認知症の特徴や原因を解説。認知症は脳の病気であり、記憶障害や理解・判断力の低下などの中核症状のほか、不安や焦燥、幻覚、徘徊(はいかい)などの行動・心理症状が表れると説明した。
 「(認知症の人は)出来事が覚えられなくても感情は残る」と、関わる側の都合ではなく本人を中心に考えて接する重要性を指摘。自身の父親の介護経験も踏まえ、「不安に陥らせず安心を与え、快さを守ることが大切」とし、笑顔でさりげなく関わることが肝要と語った。