7月にオープンした愛媛県新居浜市総合文化施設・あかがねミュージアム(坂井町2丁目)の中核である新居浜市美術館の開館記念展「新居浜―日本 回想の新居浜美術1890―2015」の開会式が2日、同館であり、市、美術関係者ら約80人が新居浜洋画の歩みに触れた。一般公開は3日から12月20日まで。
 同展は、工都・新居浜の礎を築いた住友家の第15代住友吉左衛門(春翠)のコレクションや、市出身作家らの作品約150点を通し、日本の近現代美術史でこれまで語られなかった新居浜の存在や位置づけを解き明かしている。
 式では石川勝行市長が「住友家が果たした足跡、新居浜で築かれてきた文化が日本の美術界にも大きな影響を与えていたことを初めて紹介する展覧会になっている」とあいさつ。山野英嗣館長が、春翠が果たした文化貢献の意義や新居浜美術の系譜などを語った。