児童虐待、連携で防げ 県と県警が合同訓練
児童虐待が疑われる事案を想定した愛媛県と県警の合同訓練が20日、松前町西古泉の県警察学校であり、県福祉総合支援センターの職員や警察官ら計約40人が、面会を拒否された場合の立ち入りの方法や連携の在り方などを確認した。
訓練は、不登校の男児(6)が虐待を受けている可能性があり、県職員らが家を訪れたが保護者が面会を拒否したと想定。参加者は、玄関で両親を根気強く説得し、裁判所が作成した臨検・捜索許可状を示して屋内に入った。虐待児に見立てた人形を見つけて保護し、けがの有無を調べて救急車を要請。ドアチェーンを専用器具で壊したほか、暴れる保護者を取り押さえる場面もあった。
南予子ども・女性支援センターの河野雅弘指導係長は「面会を拒む相手を説得することに難しさを感じた。日ごろから県警と話し合い、連携を強化したい」と話した。