愛媛県松山市八反地の国津比古命神社の「風早の火事(ひのこと)祭り」は11日、石段の上からみこしを放り投げる恒例のみこし落としがあり、見物客らが熱狂した。
みこしを壊すことで、再生や豊作を願うもので、39段の石段に転がし、中にある神様の分霊(わけみたま)をかき手らが奪い合う。
午後4時半ごろ、朝から地区内を練り歩いた同神社と近くの櫛玉比売命神社(同市高田)のみこし計4体が宮入り。最上段からかき手らの掛け声とともに投げられたみこしは回転しながら落ち、壊れるまで何度も宙を舞った。
見物客らは真っ逆さまに落ちてくるみこしをよけながらも、迫力の場面を見逃すまいと近寄って歓声を上げていた。