松山市廃棄物対策課の男性課長(48)が7日朝から行方不明になり、捜していた課員が愛媛県松山市の山中で発見したが、病院で死亡が確認されていたことが8日、市の話で分かった。関係者によると自殺とみられる。
 県警は7日未明、市内の産業廃棄物収集運搬会社の社長に立ち入り検査の情報を事前に教えた見返りに高級外車を受け取ったとして、収賄の疑いで、3月まで同課に勤務していた松山市高野町、市競輪事務所副主幹山野本慶三容疑者を逮捕している。
 市によると、課長は6日夜から7日午前2時ごろまで、贈収賄容疑事件の会見に備えて約10人で市役所内で待機していたが、変わった様子はなかった。いったん帰宅した後に車で家を出たが出勤しなかったため、午前から課員4人が捜索。正午ごろ市東部の山間部で車を見つけ、近くで課長を発見した。市内の病院に救急搬送したが夕方ごろ死亡が確認された。