棚田の実り両手いっぱい 内子・泉谷
日本の棚田百選の一つ、愛媛県内子町北表の泉谷棚田で13日、町外に住む田のオーナー約10組40人が稲刈りをした。参加者は秋色に染まる美しい景観の中で、一年の実りを手にした。
約2ヘクタールに95枚ある棚田を手入れする地元農家は3戸。美しい景観を、お年寄りの重労働が支えている。
地元農家でつくる「泉谷棚田を守る会」の上岡満栄会長(71)は「百選の景観を守るために作っとる」ときっぱり。棚田での労働は厳しい上に昨今はコメの値段も安いので「生活のためやったらやっとらん」と話した。
これを支援するのが制度化12年目を迎えた棚田オーナー。農業体験も兼ねて約30枚で田植え、草刈り、稲刈りなどを行い、泉谷に欠かせぬ存在だ。