2004年の台風21号や11年の台風12号で孤立するなどした愛媛県西条市山間部の大保木地区で7日、西条署員と地域住民による安否確認訓練があり、約15人が緊急時の対応を再確認し、防災意識を高めた。
訓練は、台風による土砂崩れで県道西条久万線が寸断され、同地区の約60人が孤立したと想定。小雨が降る中、署員5人が山中を約1キロ歩いて崩落地点を迂回(うかい)し、大保木公民館(中奥)に自主避難する住民らの体調や行方不明者有無などを確認した。
連絡が取れない住民の救助訓練では、署員らが付近の道路や川の状況を確認しながら捜索。実際にチェーンソーで倒木を切断するなど実践的な救出作業に取り組んだ。