愛媛県保険医協会は7日、原子力災害時避難計画のアンケート結果を公表した。四国電力伊方原発から30キロ圏の医療機関では避難計画について「実効性に不安がある」「想定を超える問題が起こった場合、マニュアル通りにはいかないだろう」との意見があった。
 協会は7~8月、四国厚生支局指定の270保険医療機関にアンケートを実施し回答率は21.1%。
 30キロ圏で避難計画作成に苦慮した点(複数回答)は「避難先や経路、手段や方法」が最多だった。
 実効性は0~60%まで判断が分かれた。「入院患者の受け入れ先確保の手順がまだできていない」「入院患者以外の要配慮者の搬送手段確保の計画ができていない」といった声が寄せられたとしている。