災害時に海上輸送協定 今治・上島と漁協協議会
愛媛県の今治市と上島町は24日、今治越智地区漁業協同組合協議会(島根亀夫会長)と災害時の海上輸送協力協定をそれぞれ結んだ。協議会は自治体から要請があれば、水や非常食、毛布などの生活物資を漁船で島しょ部に運ぶ。
3月末現在、協議会加盟の漁協は14あり、漁船計2007隻を保有。今治市と上島町は多くの有人島を抱えており、台風や地震で瀬戸内しまなみ海道が通行止めになったり、港湾施設が壊れたりした場合、小回りが利き砂浜にも上陸できる漁船の活躍が期待される。
24日は同市恵美須町1丁目の県漁連東予支部今治出張所で締結式があり、菅良二市長と上村俊之町長、島根会長が出席。菅市長は「南海トラフ地震がいつ起きるか分からない中で輸送協力は心強い」、上村町長は「住民がさらに安心して暮らせるようになる」と述べた。