愛媛県と西条、新居浜、松山3市の「水問題に関する協議会」の第10回幹事会が13日、県庁であった。県は、西条平野の地下水位安定や塩水化防止に必要な水量を加茂川に補給する能力が県営黒瀬ダム(西条市)にあると説明。西条市は「(流量確保策として)慎重に検討する」とした。
 1月の幹事会で、西条市が加茂川の流量確保策の一つとして黒瀬ダムの水利用を検討する必要があるとの認識を示したことを受け、県が検証していた。
 県は西条市がかんがい期に加茂川の長瀬取水ぜきで必要とする毎秒5トンを下回っても、黒瀬ダムから補給できる能力があると説明。さらに利用可能な水が日量5万8千トンあるとした。
 一方、西条市は「(2015年度に予定する)地下水保全管理計画の策定に当たり、加茂川の流量確保策として黒瀬ダムの水利用を検討する必要があるが慎重に検討させていただきたい」との姿勢を示した。