太平洋戦争中に新居浜市の別子銅山に強制連行されて亡くなった朝鮮人労働者の慰霊祭が11日、愛媛県新居浜市別子山の墓地であり、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)県本部の関係者ら12人が参列した。
同本部などによると、別子銅山に連行された朝鮮人は700人以上。県民有志らでつくる「朝鮮人強制連行真相調査団」が1991年から生存者の証言を基に墓地を調査。これまでに同市別子山の南光院近くの斜面で石積の墓37基を発見し、同院の資料から3人の身元が確認されている。慰霊祭は県本部や社民党新居浜支部などが毎年開いており22回目。
参列者は朝鮮式の儀礼にのっとって墓の前で正座して2回頭を下げ、線香を手向けた。